村上春樹について語ってみる。
今回はこれ!『1Q84』独特な世界観の本です。最近、村上春樹の新作『騎士団長殺し』が出ましたね。まだ読んでないけど!!そこでちょっと村上春樹について調べてみました!
村上春樹については「なぜ彼はノーベル文学賞を取れないのか?」についての議論がよく耳にされますよね。
そもそもノーベル文学賞とは、「理想主義的傾向のもっとも注目すべき文学作品の著者に贈る」というアルフレッド・ノーベルの遺言に基づいているんです。理想主義的とはまぁ簡単にいうと啓蒙的であるとか、道徳的であるっていう意味なんです。
では、村上春樹の作品がこの理想主義的なのかについて考えてみましょう。まぁはっきりいって道徳的な感じはないですよね。これで村上春樹が授賞できない理由がはっきりされましたね!と言いたいところですが、なんかしっくりきませんね。
そもそも戦後になってからは授賞傾向がかわってきています。いわゆる前衛的な作家さんの受賞が増えています。
まぁすごくざっくり言ってしまうと「優等生でなおかつ良いことを言っている人」が授賞するんですね。
ボブ・ディランの授賞理由は「偉大な米国の歌の伝統に、新たな詩的表現を創造した」です。
これだともう理想主義的傾向なんてないんじゃないかと思ってしまいます。
調べてて思いました、ノーベル文学賞とはなんだか難しいですね。そもそも候補者の名前は、アカデミーからは明かされないので村上春樹が候補に入っているかどうかすらはっきりしないのです。候補者が明かされるのは50年後らしいです(笑)
では、村上春樹がノーベル賞の候補として噂されはじめたのはどうしてなんでしょう。そのきっかけとなる作品が
『海辺のカフカ』
です。これが2006年チェコ語訳が出版され、チェコのフランツ・カフカ賞を授賞したのがきっかけです (ダジャレみたいな授賞ですね)。カフカ賞を授賞するとノーベル賞も授賞するというジンクスがあったために、村上春樹はノーベル賞騒ぎに巻き込まれることになったのです。
あくまで噂で候補者にあがっていますが、その実力は本物だと思います(なにを偉そうに)。村上春樹のような文章がかけたらなと、こんな拙い文しかかけない僕は思っています。
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